肺炎は日本人の死因の第5位で、亡くなられる方の96%以上が65歳以上の高齢者です。高齢化が進むにつれて、肺炎にかかる方や亡くなる方が増えています。
肺炎を起こす細菌の中で最も多いのが肺炎球菌です。
肺炎だけでなく、髄膜炎、副鼻腔炎、中耳炎なども引き起こします。
ワクチン | 予防効果 | 接種回数 | 費用 | 特徴 |
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ニューモバックス | 侵襲性肺炎球菌感染症 の45%をカバー(2023年) | 1回 (筋肉内注射/皮下注射) | 1回:8,500円 (助成対象の方:4,830円) | *定期接種の対象となる |
プレベナー20 | 侵襲性肺炎球菌感染症 の45%をカバー(2023年) | 1回 (筋肉内注射) | 1回:10,000円 | 2回目以降の接種で免疫力が高まる 「ブースター効果」がある |
*ニューモバックスの定期接種は65歳の方と60-65歳で日常生活が極度に制限される疾患をお持ちの方が対象となります。
以下の病気をお持ちの方は肺炎球菌感染症が重症化しやすいため、ワクチン接種を強くおすすめします。
1)基礎疾患のある方
2)免疫力が低下している方
ワクチンの選択はプレベナー15とニューモバックスによる連続接種またはプレベナー20の接種を受ける事をお勧めします。
詳しくは日本感染症学会/日本呼吸器学会/日本ワクチン学会から提案されている以下の図を参照下さい。
年齢を重ねると肺炎にかかりやすくなり、重症化しやすくなります。
ワクチン接種により
①副反応について
▶︎アナフィラキシーに対応するため、接種後は院内で経過観察します。
▶︎接種に伴う副反応が続く場合は適切に治療します。
②費用と助成制度について
ニューモバックスは8,500円、プレベナー20は10,000円の費用がかかります。
ニューモバックスについては助成制度があり、鹿沼市在住の対象の方は4,830円で接種可能です。
*助成制度は65歳の方と60~65歳で日常生活が極度に制限される疾患をお持ちの方が対象となります。