帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹とは

帯状疱疹は子供の頃にかかった水ぼうそうのウイルスが原因で起こる病気です。水ぼうそうが治った後もウイルスは体の神経の奥に隠れて眠っています。年齢を重ねたり疲れやストレスで体の抵抗力が弱くなったりすると、このウイルスが再び活動を始めて帯状疱疹を発症します。

50歳を過ぎると発症しやすくなり、80歳までに3人に1人がかかると言われています。

皮膚の痛みや発疹が特徴で、治った後も長く痛みが残る「帯状疱疹後神経痛」は5〜30%の患者さんに起こります。

皮膚細菌性二次感染、無菌性髄膜炎、顔面神経麻痺など命に関わる重篤な合併症を起こす危険性があります。

ワクチンの種類と特徴

ワクチン予防効果接種回数費用(鹿沼市助成後)こんな方に

シングリックス

(組換えワクチン)

97.2%(3年後)

89%(約10年後)

2

(筋肉内注射)

2回合計:24,000円

(1回:12,000円)

高い効果を
求める方

ビケン

(弱毒生ワクチン)

51.3%(3年後)

39.6%(4〜7年)

1回

(皮下注射)

1回:4,500円費用を
抑えたい方

*「ビケン」は弱毒生ワクチンになるので、抗がん剤や免疫抑制剤を使用中など免疫機能が低下している方は接種を受けられません。また、他のワクチンを接種する場合、28日以上間隔をあける必要があります。

ワクチン接種のメリット

  • 帯状疱疹の発症を予防できます。
  • 発症した際の重症化や帯状疱疹後神経痛などの合併症を防ぐ効果があります。
  • 治療費や通院の負担を軽減できます。

ワクチン接種のデメリット

①副反応について

  • シングリックスの副反応
    注射部位の痛み(79.1%)、疲労(34.6%)、筋肉痛(36.9%)、発熱(16.7%)など
  • ビケンの副反応
    発赤(44.0%)、かゆみ(27.4%)、熱感(18.5%)、痛み(14.7%)など

*どちらもアナフィラキシーと言う重篤なアレルギーが出る事があります(頻度不明)。

▶︎アナフィラキシーに対応するため、接種後は院内で経過観察します。

▶︎接種に伴う副反応が続く場合は適切に治療します。

②費用と助成制度について

次の費用がかかりますが、鹿沼市から助成が受けられます。

ワクチン通常料金助成額実際のご負担効果の持続期間を
考慮した年間負担額

シングリックス

44,000円

20,000円

24,000円

2,400円
(約10年効果持続)

ビケン

8,500円

4,000円

4,500円900円
(約5年効果持続)

【助成対象者】

  • 接種日に鹿沼市に住民登録のある50歳以上の方
  • シングリックスは18〜50歳で免疫機能低下のある方も対象
  • 2025年4月より、65歳になる方を対象とした定期接種が開始されました。
  • 2025年度から5年間:70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる方
  • 2025年度限定:100歳以上の方全員
  • 他市町村にお住まいの方
    お住まいの自治体でも助成制度がある場合があります。詳しくは受付までお問い合わせください。

お問い合わせ・ご予約

  • 受付にて承っております。
    鹿沼市の助成制度をご利用の方は、特別な申請手続きは不要です。
  • 接種に関するご質問やご相談は、お気軽にスタッフまでお声かけください。